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愛知県常滑市議会議員「井上きょう子」の活動日記
病院の黒字化実現の手法は

10月6日、毎年行われる常任委員会の視察に今回は北海道へ7人のメンバーで行きました。
調査項目
6日  岩見沢市   ・市立総合病院事業の運営について
7日  砂川市     ・地域交流センターの運営状況などについて
8日  石狩市     ・子育て支援事業及び支援センターの運営について

(1)市立総合病院事業の運営について
岩見沢市立総合病院
岩見沢市立総合病院の院長より挨拶

 平成5年までは単年度年3~4億円の赤字であり、累積赤字も11億円を超える状況にあった。
職員の意識改革に始まり、収益確保のための方策や費用削減のための方策、患者サービス向上のための方策など、経営改善に対する取り組みを行った。そして自冶体立優良病院総務大臣表彰に選ばれたところである。
診療科目14科、病床数一般365床、精神115床、感染4床、合計484床。
医師40人、看護師311人、事務26人、医療技術76人、その他24人の合計477人
黒字化になった1番の原因
・契機となったのは基準看護から新看護体制への移行
・市長、院長の強いリーダーシップ
・職員の意識改革
黒字化実現のために市長がかなり大鉈を振るう改革を続行。医師の給料を下げる。
人件費率を40パーセント台にした。ラスパイレス指数を下げる。
院長を中心に医師を含む全病院職員の意識改革を行う。
患者サービス向上のために
・血液浄化センター・精神神経科病棟・救急外来の新築。
・大型医療機器の導入
・病棟再編
・病院内全館禁煙
透析
何に”特化”すべきか
  透析のための患者は230名。66のベットで患者は週3回4~5時間透析を行う。看護師15~16名で対応。個室もあり、豪雪地帯であるので入院も可能。
北海道における人工透析の草分け的な施設である当院にとって、今後年々増えていく透析患者を治療する病院にしていく。
  経営改善のために医師や看護師の給料を下げたが、やめて行くことはなかった。彼らはお金ではなく、この病院での充実した治療ができることに賛同したのである。ただ、少ない医師のため、ハードなスケジュールをこなしていることには変わりない。
 今後、どの病院も大変な時期になってきたことは確かだが、それを改善するためにはリーダーの資質、職員の意識改革に尽きる。常滑市も新しい病院建設を望むなら、リーダーが大鉈を振るうしかない時期に来ていると思う。
 今回の岩見沢市総合病院の研修視察では、時間ぎりぎりまで病院関係の方への質問が続いた。
夕食後も常滑市の病院をどうしていくか委員同士で活発な議論がなされた。とても意義のある充実した1日であった。
 私にとっては今度の一般質問の良い題材ができました。12月の一般質問を皆さんご覧になってくださいね。
 
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