▼ 行政視察研修会
矢祭町行政視察研修会報告
合併しない宣言のまち
7年前「合併しない宣言」で全国に名をとどろかせた福島県矢祭町(人口6800人)。役所の職員は午前7時30分に窓口を開ける。住民票を取るお客が早々と来て応対をしたら、空いた時間は机やトイレの掃除など2人はじっとしていない。消防業務もやってのける。窓口は年中無休で町民のために早朝7時30分から夜6時45分まで開けている。
2年前から保育料を半額にし、高校のない矢祭町は高校生のために通学補助(年2万円)を新設した。町内で買い物するともらえる「スタンプ券」で税金や公共料金を納めることができる仕組みも作った。
ぼろぼろの庁舎
15年8月から行財政改革として、最初に手掛けたのが人員削減だった。町民のための業務をするためにどの職員も窓口業務ができるようにグループ制を導入。家具屋であった根本前町長は自立への財政運営と住民サービスの充実を両立させるために、役場を徹底的にスリム化させた。現在正社員65人、嘱託11人宣言前のほぼ半数になった。並行して全事務事業を見直し、大幅の行財政改革を推し進めた。町長の給料は総務課長並、議会も呼応して定数を18人から10人に減らし、議員報酬を日当制にした。木造2階建ての庁舎は築47年になるが、建て替えの予定はない。
積極的な企業誘致
平成6年からきたSMC(風圧機器、医療機器など200種類)工場が今年新たに新工場を建設予定。それ以外にもすでに4工場が山を切り開いた敷地で操業している。それらの工場からは町の4割ともいわれる税金が入る。町が造成したニュータウンは274戸、残り40戸ほどで東京から定年後の住まいとした人が入所してきている。それもメディアが宣伝してくれたからだという。
もったいない図書館の立役者は女性
現在 矢祭町にはもう一つのシンボルで「もったいない図書館」がある。元職員で現在教育長である高信氏の言葉を新聞社が取り上げたことにより、全国から本の寄贈が始まった。昨年古い武道館を1億円かけて改修し図書館にしていった。それらのボランティアをかってでたのが町民であった。現在は常勤1人とボランティア(自給500円)で整備を続けている。
私たちが訪れた丁度その時、教育長の高信氏が図書館にみえて、案内をしていただいた。ここまで来るのに、中傷ありで辞めてしまおうかと思った時もあったという。しかし、彼女の粘り強い意志がここまでやってこれたと思った。女性の存在を大きく感じた。
号令だけでは変わらない職員意識
前根本町長は企業マンであり、企業原理を町役場に取り入れていった。かなり厳しい要求を職員に突き付けたため、最初は職員から恨まれたこともあった。しかし、矢祭町が有名になり、マスコミに取り上げられ、見学者が増えたことによって職員の意識が自然と高まっていったという。職員の意識改革は号令だけでは変わらないことを確認できた。
トップのやる気
我々が役所を訪れた時、突然にもかかわらず、担当者が車でニュータウン現場や工場建設場所に案内をし説明をして下さった。午後から行政視察研修場所のューパル矢祭に行ったところ、案内して下さった方がいた。彼は自立総務課主幹総務グループ長の本田 覚氏で視察の担当者で、忙しい中、訪問者に対して労力を惜しむことなく駆けずり回っていた。前市長やこの本田さんのようなフットワークのある、ネートワークを駆使できる方が町を動かす。トップのやる気が大切なことをつくづく感じました。
合併しない宣言のまち
7年前「合併しない宣言」で全国に名をとどろかせた福島県矢祭町(人口6800人)。役所の職員は午前7時30分に窓口を開ける。住民票を取るお客が早々と来て応対をしたら、空いた時間は机やトイレの掃除など2人はじっとしていない。消防業務もやってのける。窓口は年中無休で町民のために早朝7時30分から夜6時45分まで開けている。
2年前から保育料を半額にし、高校のない矢祭町は高校生のために通学補助(年2万円)を新設した。町内で買い物するともらえる「スタンプ券」で税金や公共料金を納めることができる仕組みも作った。
ぼろぼろの庁舎
15年8月から行財政改革として、最初に手掛けたのが人員削減だった。町民のための業務をするためにどの職員も窓口業務ができるようにグループ制を導入。家具屋であった根本前町長は自立への財政運営と住民サービスの充実を両立させるために、役場を徹底的にスリム化させた。現在正社員65人、嘱託11人宣言前のほぼ半数になった。並行して全事務事業を見直し、大幅の行財政改革を推し進めた。町長の給料は総務課長並、議会も呼応して定数を18人から10人に減らし、議員報酬を日当制にした。木造2階建ての庁舎は築47年になるが、建て替えの予定はない。
積極的な企業誘致
平成6年からきたSMC(風圧機器、医療機器など200種類)工場が今年新たに新工場を建設予定。それ以外にもすでに4工場が山を切り開いた敷地で操業している。それらの工場からは町の4割ともいわれる税金が入る。町が造成したニュータウンは274戸、残り40戸ほどで東京から定年後の住まいとした人が入所してきている。それもメディアが宣伝してくれたからだという。
もったいない図書館の立役者は女性
現在 矢祭町にはもう一つのシンボルで「もったいない図書館」がある。元職員で現在教育長である高信氏の言葉を新聞社が取り上げたことにより、全国から本の寄贈が始まった。昨年古い武道館を1億円かけて改修し図書館にしていった。それらのボランティアをかってでたのが町民であった。現在は常勤1人とボランティア(自給500円)で整備を続けている。
私たちが訪れた丁度その時、教育長の高信氏が図書館にみえて、案内をしていただいた。ここまで来るのに、中傷ありで辞めてしまおうかと思った時もあったという。しかし、彼女の粘り強い意志がここまでやってこれたと思った。女性の存在を大きく感じた。
号令だけでは変わらない職員意識
前根本町長は企業マンであり、企業原理を町役場に取り入れていった。かなり厳しい要求を職員に突き付けたため、最初は職員から恨まれたこともあった。しかし、矢祭町が有名になり、マスコミに取り上げられ、見学者が増えたことによって職員の意識が自然と高まっていったという。職員の意識改革は号令だけでは変わらないことを確認できた。
トップのやる気
我々が役所を訪れた時、突然にもかかわらず、担当者が車でニュータウン現場や工場建設場所に案内をし説明をして下さった。午後から行政視察研修場所のューパル矢祭に行ったところ、案内して下さった方がいた。彼は自立総務課主幹総務グループ長の本田 覚氏で視察の担当者で、忙しい中、訪問者に対して労力を惜しむことなく駆けずり回っていた。前市長やこの本田さんのようなフットワークのある、ネートワークを駆使できる方が町を動かす。トップのやる気が大切なことをつくづく感じました。
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この記事へのコメント
こういうすばらしい町があるので、
常滑もできないはずがない、
自分の町をよくしたいという強い折れない気持ちが必要ですね、見習うところはいろいろあるけど、今の市長ではダメだろうなぁ。
常滑もできないはずがない、
自分の町をよくしたいという強い折れない気持ちが必要ですね、見習うところはいろいろあるけど、今の市長ではダメだろうなぁ。
我々女性議員は3食の食事、掃除洗濯雑用をこなし、ボランティア、もちろん議員の仕事もしていく。職場の掃除、トイレ掃除など使う人たちがやって当然だと思う。私が古い考えなんでしょうか。矢祭町を見て、役所の仕事が本当に何なのかもう一度考え直すべきだと思った。議員も含めて。
今の国の現状、常滑市の現状、苦しくても希望に向かっての我慢なら前向きになれても、展望のない見えない中での日々は重苦しいものです 評論家になることは簡単、自分はどうするのか どうゆう生き方を選ぶのか、考えるべきと思います
今の国の現状、責任転嫁することより、一票一票で選んだ責任は自身にあると思います 宇宙、地球、日本の国土、仕事、家族、そして、森羅万象、かけがいのない自然の力、のおかげで生かされている一人一人の人間。原点にもどって国のこと、国土のこと、自給自足のことをかんがえるべきと思います 国土が豊かになり国民が豊かになれば内需も拡大します 原点にもどって地域を見直しませんか
企業の考えイコール国策では格差が広がるばかりで 子子孫孫がかわいそうです
思ったことばかり書きました 皆さんはどう思われますか
率直な意見きかせてください
今の国の現状、責任転嫁することより、一票一票で選んだ責任は自身にあると思います 宇宙、地球、日本の国土、仕事、家族、そして、森羅万象、かけがいのない自然の力、のおかげで生かされている一人一人の人間。原点にもどって国のこと、国土のこと、自給自足のことをかんがえるべきと思います 国土が豊かになり国民が豊かになれば内需も拡大します 原点にもどって地域を見直しませんか
企業の考えイコール国策では格差が広がるばかりで 子子孫孫がかわいそうです
思ったことばかり書きました 皆さんはどう思われますか
率直な意見きかせてください
2009/02/19(木) 20:12 | URL | 希望さん #-[ 編集]
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